関西を中心としたうどん業界関係者が集結

関西うどん新麺会(かんさいうどんしんめんかい)

1月17日、ホテルコムズ大阪にて開催された「関西うどん新麺会2010」。当日は、関西をはじめ、石川、徳島、香川、高知、東京のうどん屋の方も参加。

2010年1月初旬に開催された、年に1度限りの「関西うどん新麺会」。会場となった大阪市内のホテルには、関西でうどん屋を営む方をはじめ、遠方からは香川や徳島、能登、東京のうどん屋店主の姿も。さらには、うどん好きのブロガーやメディア関係者なども集まり、総勢150名を越える参加者で賑わいを見せていた。

会の成り立ちは2004年に遡る。「関西のうどん業界を盛り上げたい」と、大阪・難波「釜たけうどん」の木田武史さんや、うどん好きのブロガーなどが集まり交流をスタート。当初、15名から始まったこの会。05年には31名、06年には58名、08年には100名を越えた。そして今年は153名が参加し、うち65軒のうどん屋関係者が集ったのだ。

「この会はうどん屋の親睦会であり、情報交換の場。堅苦しい集まりにはしたくなかったんです」と木田さん。ホテルの大宴会場では、「うどんをいかに旨くするか」「粉について」など、各テーブルで白熱したトークが繰り広げられている。さらには、独立をした方やこれから独立する方を、メディア関係者に紹介する木田さんの姿も。じつに自由な雰囲気のなかで交流が行われているのだ。

「昔は、同業者の店に行きづらい、なんてこともありました。もし行けたとしても営業中ですから、お互いに話をする機会もなかったんです」。このように、店以外でうどん屋同士が交流することで、横の繋がりがどんどん増えていったという。「コミュニケーションが深まるということは、お互いの店に食べに行くきっかけもでき、いい意味で競い合う機会も増える。ですから、いかにオリジナリティのある美味しいうどんを出すか、互いに試行錯誤することができるんです」。それが、関西のうどん業界のレベルアップにも繋がると、木田さんは話す。

「5~6年前までのうどん屋の存在といえば『うどんでも食べようか』でした。それが今は『あの店のうどんを食べに行こう』と、わざわざ足を運ばれる方が増えた」と木田さんは嬉しそうに話す。そんな、関西うどん業界の盛り上がりを支えているのが「関西うどん新麺会」といっても過言ではない。

乾杯の挨拶は木田武史さん(釜たけうどん)。木田さんと同じく、幹事である別府 護さん(左)とともに。
若手実力派の筆頭「情熱うどん讃州」の久保達也さんとはじめとする、「情熱グループ」のスタッフたち。
「横の繋がりを広げ、関西のうどん業界をさらに盛り上げていきたいですね」と、幹事の木田武史さん。
当日は、「情熱うどん讃州」より、うどんの提供も。
ぶっかけうどんのほか、揚げたての天ぷらなども用意され、好みでアレンジできるうどんメニュ−が揃った。
関西うどん新麺会
発足 2004年
会員 自身でうどんを作っているうどん屋の方、うどん好きのブロガー、メディア関係者など
連絡先 釜たけうどん
大阪市中央区難波千日前4-20
TEL.06-6645-1330
http://kamatakeudon.kt.fc2.com/

[ 掲載日:2010年2月25日 ]